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東風汽車「嵐図」、香港上場 中央企業の高級EVで初

19日、湖北省武漢市で行われた「嵐図」上場式。(武漢=新華社記者/伍志尊)

中国国有自動車大手の東風汽車集団傘下で高級電気自動車(EV)ブランド「嵐図(VOYAH)」を手がける嵐図汽車科技が19日、新株発行を伴わない「紹介上場」の方式で香港証券取引所メインボードに上場した。中央企業(中央政府が管理する国有企業)としては、香港市場に上場した初の高級EVブランドとなる。

今回の上場では新株は発行せず、資金調達も行わない。東風汽車集団は、株式を非公開化し、優良な新エネルギー資産をスピンオフ(分離)上場させることで、高成長が見込まれる中核資産を独立させて資本市場に送り出した。

19日、武漢で行われた「嵐図」上場式の会場外に置かれた展示車両。(武漢=新華社記者/伍志尊)

東風汽車は中国長安汽車、中国第一汽車と並ぶ自動車業界の三大中央企業の一つで、湖北省武漢市に本社を置く。嵐図は2019年に立ち上げられた高級EVブランドで、多目的車(MPV)や多目的スポーツ車(SUV)、セダンなど幅広い車種を展開している。

同社の楊青(よう・せい)董事長は「嵐図の上場は、新エネルギー分野への転換を加速し、競争力を高めるための重要な一手だ」と強調。香港上場を通じて国際的な資本市場へのアクセスを確保し、今後の研究開発投資とグローバル展開に向けた資金基盤を強化する考えを示した。

湖北省は中国中部の自動車産業の集積地で、EVやスマートカーの製造拠点としての整備が進む。現在、完成車メーカー25社と部品メーカー2400社以上が集積しており、25年の自動車生産台数は182万台、このうち新エネルギー車は82万台に上った。(記者/龔聯康、田中全)

19日、武漢で行われた「嵐図」上場式の会場外で、展示車両を見学する来場者。(武漢=新華社記者/伍志尊)